開業当初から、東京の歯科医院に見劣りしない治療を生まれ育ったこの地の方々に提供し続けることをモットーに治療しています。ありがたいことにスタッフにも恵まれましたし経営も軌道に乗ってきて、念願だった法人化もすることが出来ました。開業当初は患者様にどんな治療やサービスを提供すれば喜んでもらえるかを一番に考えて経営をしてきましたが、最近は一緒に働いてくれているスタッフ達の”働きがい”や”職場満足度”はどうなんだろうと気になってきて、モチベーションを高めていくためにはどんな取り組みをするべきかを考える時間が増えていました。
　ちょうどそんな時期に以前から資産形成のアドバイスをして頂いていたARM RIGHTSの恒吉さんから、医院経営を健全に運営するためには「①患者様のため→②スタッフのため→③自分のため」の順番で改善していくことが大切だと教えて頂き、スタッフに率直な意見として現状をどう思っているのかをアンケート調査して頂く事にしました。
アンケート調査は恒吉さんの会社であるARM RIGHTSと、恒吉さんと提携しているキャリアコンサルタントの宮崎様に協力して頂き、「①キャリアについて　②職場環境について　③お金について」の３項目に分けて調査して頂きました

これまでにスタッフが働きやすい職場にしたいという思いから、昇給・昇格制度を整備したり、福利厚生制度として国内外へ慰安旅行に行ったり、食事会やちょっとしたイベントを開催したりして、比較的スタッフ同士の仲が良い職場ではあるかなと感じていたので①キャリアについてと②職場環境については、比較的満足度の高い結果が出ていて安心しました。
それとは逆に、③お金についての評価が著しく低かったことに驚きました。給与や待遇面は制度をちゃんと整えていたし、周辺の他院に比べても好待遇な内容になっているという自負がありましたので、なぜこんなに評価が低いのか疑問に思う所もありました。しかし私も若い頃はそうでしたが、学校の教育で経営やお金について学ぶ機会はほとんどなかったですし、明確なライフプランも持たないまま漠然と「将来のためにお金を貯めておかなければ」とお金の悩みが絶えなかったことを思い出しました。そこで、ここまで医院を大きくすることが出来たのはスタッフがいたからこそなので、私の使命としてスタッフが安心して生活できる状態を少しでも作ることが出来ればと考えるようになりました。

　その考えを伝えたところ、恒吉さんから企業型確定拠出年金を提案して頂きました。企業型確定拠出年金は、医院ごとに自由に制度設計ができ、毎月の給与とは別に一定額の積立金を医院が負担することで、将来受け取る年金に上乗せして支払われるという仕組みでした。昇給昇格制度にプラスしてこの制度を採り入れれば、働いてくれるスタッフのリタイア後の生活を少しでも豊かにすることができる。その上、将来への漠然とした不安から解放されて今の生活も安心して暮らしてもらう事が出来るこの仕組みは非常に魅力的に感じました。
一方スタッフは、今まであまり馴染みのなかった投資を行うことで、お金や投資、株、資産運用の勉強にもなっています。また、勉強会等を開催して頂くことでスタッフのお金に纏わる悩みを徐々に解消できている実感はあります。

　恒吉さんには私個人の資産運用について今まで相談に乗って頂いておりましたが、今後はスタッフも含めたきらら歯科の右腕として経営の面からお金に関することまでトータル的にサポートして頂きたいと思っています。